口の中は、熱いものや冷たいもの、酸やアルカリ、そして細菌による感染に常にさらされており、非常に過酷な環境といえます。 しかも、歯には自然治癒能力がほとんどなく、治療したらその結果は歯を失うまで残ります。

その中で、治療した歯を何十年と健康に保つためには、どんな処置を行う時でも、常にベストな治療を行うことが必要です。 例えば小さな虫歯の治療一つにしても、虫歯を取り除く過程、詰め物の接着操作や充填操作、噛み合わせの調整など、治療ステップのどこか一つでも妥協してしまうと、そこから綻びが生じて絶対に長持ちしません。

保険治療か自費治療か、そして（厚労省で定められた）診療報酬が高いか安いかにかかわらず、常に妥協なく処置することが良い結果につながります。

これを信条に、我々は「本当に長持ちする治療は何か？」を追求して日々診療を行っています。

治療が終了した後も、その良い状態を長期に維持するために、当院では定期的な「メンテナンス」をお勧めしています。 可能な方には１～３カ月間隔で来院していただいて、異常がないか、虫歯等ができていないかを確認するとともに、歯のクリーニングやブラッシング指導を行います。

また必要なタイミングで、歯周病の検査、歯石取り等も行います。 毎日の正しいブラッシングと専門器具を用いた定期的なクリーニングによってお口の中の細菌（虫歯菌・歯周病原菌）を常に減らしておくことで、歯と歯ぐきの健康を維持し、治療した歯も美しい状態を保つことができます。 何より、専門器具を用いたクリーニングを行うと「気持ちよかった！」と喜んでいただけるケースが多いため、もし経験のない方は是非一度体験していただけたらと思います。

もちろん、虫歯等の治療が必要ない方でも、メンテナンスや予防処置、歯石取り、歯のクリーニングやホワイトニングといった処置はいつでも行うことができます。